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社會貢獻ミュージカル「明日への扉」3年ぶりの大阪公演 「一人でも多くの命を救いたい」と大阪スクールオブミュージック専門學校や大阪ダンス?俳優&舞臺蕓術専門學校の學生らが思いのたけをぶつけました
2023.03.27
一人のドナーによって救える命がある-。新型コロナウイルス禍のために中斷を余儀なくされてきた大阪スクールオブミュージック専門學校(OSM)と大阪ダンス?俳優&舞臺蕓術専門學校(DA)、大阪スクールオブミュージック高等専修學校の學生?生徒らによる厚生労働省推薦の社會貢獻ミュージカル「明日への扉」公演(大阪府教育委員會、大阪市教育委員會など後援)が2月10日(金)、11日(土)の2日間、3年ぶりに大阪市北區の1700人収容のザ?シンフォニーホールで第168回、第169回、第170回の3公演が行われました。學生たちは全力で創り上げてきた舞臺で、自分たちが學んできた音楽、ダンス、芝居を通して白血病のことや命の尊さを訴え、各公演とも満員のお客様から大きな拍手が贈られました。
私たちに何か出來ることはないのだろうか-。1994年2月、白血病患者を救うドナー登録の認知度が低かった時代に、財団法人骨髄移植推進財団(現 公益財団法人日本骨髄バンク)の窮狀を知った大阪スクールオブミュージック専門學校の學生たちがミュージカルを通してドナー登録の呼びかけに協力したいと立ち上げたミュージカル。以來、東京や福岡、名古屋にある姉妹校の學生たちも巻き込んで2019年度まで26年間、先輩から後輩へと受け継ぎながら毎年続けてきましたが、昨年、一昨年とコロナ禍のために、公演は中止を余儀なくされました。
病気のことを學んだ338名の學生がコロナ禍を乗り越えて創り上げた舞臺
そして今年、ようやく憧れのザ?シンフォニーホールでの公演が実現しました。學生たちは長年受け継いできた先輩たちの思いと、舞臺を踏めなかったすぐ上の先輩たちの悔しさを背負って一からの舞臺づくりに挑戦。昨年の5月から出演者160名とスタッフ178名の総勢338名の學生が感染防止のために少人數ユニットに分散し、白血病や腎臓移植などについての學びを開始。日々の舞臺稽古や制作、運営などのスタッフ業務に取り組み、それぞれのパートを仕上げて、全員がこの日の本番に集結しました。そして息の合ったチームプレーを発揮し、ワンチームとしての見事な舞臺を創り上げました。一人ひとりの様々な想いを乗り越えて命の尊さを訴える舞臺は、大勢のお客様の魂を揺さぶり、ザ?シンフォニーホールを感動でいっぱいにしました。
會場には、學生たちに骨髄移植のことについて講演して頂いた関西骨髄バンク推進協會の栄田慶子様が血液の難病で骨髄移植のドナーを探しておられるお嬢様と一緒に見えられていました。また初演からすべての公演を見続けてきた滋慶學園グループの浮舟邦彥総長の姿もあり、「厳しい環境の中で素晴らしい舞臺を創り上げてくれました」と目を潤ませていました。
制作総監督の喜多靜一郎學校長が舞臺挨拶で學生たちの想いを紹介
開演を前に學校長で制作総監督を務める喜多靜一郎先生が舞臺挨拶を行いました。
「プロの職業人として、プロのアーティストとして活躍するためにどうしても必要なのは人間力です。歌やダンス以上に“人間教育”を大事にしてきました。社會貢獻のプロジェクトとして30年近く続いてきたこのミュージカルですが、今日演じる學生たちは先輩たちの“誰かの為に自分の力を生かしたい”という想いを力にして頑張ってきました」と述べ、學生たちが骨髄移植の現狀や白血病について深く學ぶことから始めたことに觸れ、「3年間のブランクを乗り越え、一から今日この日に向けて厳しい練習を重ねてきました」と紹介。観客の皆様やスポンサー、保護者、関係者の皆様に、學生たちが舞臺を上演できることへの感謝を述べました。
テーマ曲「明日への君に」とオーディションシーンで幕が開きました
?。希樱庭触攻讠毳ⅴ螗单螗芝毪珻OMエレクトリック?オーケストラの演奏でテーマ曲「明日への君に」を靜かに歌い上げたあと、ミュージカル「明日への扉」のオーディションシーンで舞臺が始まりました。
物語はオーディションの一次選考で選ばれた10名の中からゆかりや遙(はるか)ら4人が最終選考に殘り、それぞれの取り巻きも加わって激しいライバル爭いを繰り広げます。そんななか、遙がオーディションを前に突然倒れ、病院に入院します。命を失うかもしれない「慢性骨髄性白血病」でした。遙の病気はゆかり達に様々な波紋を投げかけ、相手を蹴落とすことしか考えていなかったライバルやライバルを取り巻く若者たちが、骨髄移植で助かる命があることを知り、生きることの素晴らしさに気づいていく…そんなストーリーが歌とダンスと音楽とともに展開していきます。
30曲を超える挿入歌に合わせてプログラミングされたプロジェクションマッピング
この日の舞臺を迎えるまでに、舞臺進行から集客のためのプロモーションやチケット販売、マネージャー、さらには音響、照明、映像、メイクに衣裝、そして2年間のブランクで集客を心配した初めての記者會見の企畫?設営まで、すべて學生たちが手分けして取り組んできました?!附~対にコロナに感染してはいけない」と神経質なまでのコロナ対策を行うとともに、コンピューター音響を取り入れてビッグバンドを小編成バンドに組み替えたり、それに合わせて30曲を超える挿入歌のアレンジも敢行、舞臺進行に合わせて躍動感あふれるプロジェクションマッピングの制作にも學生たちは関わりました。
息の合ったダンスや音楽、演劇に客席から拍手
舞臺では最終オーデションに向けて、取り巻きも含め、ゆかり、真弓、俊江、遙の主役候補4人のバトルが展開されます?!缸罡撙挝枧_をお見せしたい」。強い想いを秘めた學生たちの素晴らしい歌聲が響き、指先やつま先までピンと伸ばし切った見事なダンスシーンが次々と繰り広げられていきます。息の合ったフォーメーションダンス、自由奔放に踴るクラブダンスなど學生たちの躍動に彩り豊かな迫力のあるプロジェクションマッピングが重なり、観客席のあちらこちらから拍手が湧き起こります。2階のオーケストラピットが斜幕を通して浮かび上がり、ギターやドラムのビートの効いた學生たちの演奏が殘響2秒のホールに響きわたっていきました。
そんなある日、遙が突然倒れ、病院に運ばれます?!嘎怨求l性白血病」です。遙は血縁以外では數百人から數萬人に1人の適合率と言われるHLA(ヒト白血球抗原)の合うドナーが見つかるのを待ちながら、ベッドで悶々とする日々を送ります。遙を助けたいというみんなの想いがドナー登録を呼びかける輪となって広がっていきます。一方、ゆかりはHLAが自分と一致する患者さんが命を懸けていることを知ってドナー提供を決心しますが、手術日が最終オーディションの日と重なって悩みます。そんな時、遙にもドナーが見つかったと連絡が入ります。4人それぞれの心の葛藤が人間の傲慢さや原罪を裁くシーンと重なり合って展開します。
人は皆支え合い、
人は皆信じ合い、
人は皆求め合い…
私は信じる あなたの優しさ
感動のフィナーレへ
やがて若者たちの揺れる心は仲間を愛し信じる心として一つになり、他人を思いやることの大切さ、生きることのすばらしさに気づいていきます。
あなたが教えてくれた
生きることの素晴らしさを感じていたい
夢に向かいふたりで明日に向かって 扉をあけて
全員が舞臺に集結し、テーマ曲「明日への扉」が高らかに歌われフィナーレを迎えます。
遙とゆかりが手を取り合ってダンスをし、大勢の仲間たちが溫かく見守ります。喜びの大合唱が舞臺を揺るがせ、靜かに幕となりました。いつまでも拍手が鳴りやみません。
フィナーレ
學生代表と夏目雅子ひまわり基金の小達代表事務局長が募金の協力を呼びかけました
各公演では、學生を代表してOSM商業音楽科PAエンジニアコースやコンサート企畫制作コースの學生が舞臺に上り、「今回もいつ中止になるか分からない不安の中、在校生が誰一人経験したことのないこの舞臺を創ってきました」と3年ぶりの公演を実現できたことへの感謝を述べました。
「現在54萬人以上の方が骨髄バンクにドナー登録されています。30萬人以上が登録すればほとんどの白血病患者の方を救うことが出來ると言われてきました。しかしせっかくドナーが見つかっても斷られてしまうケースや検査や治療で高い費用が掛かるため本人やご家族を苦しめるのが現狀です」。窮狀を訴え、募金の協力を呼びかけました。
また女優?夏目雅子さんの実兄で「財団法人 夏目雅子ひまわり基金」代表事務局長の小達一雄様が登壇し、「感動しました。妹夏目雅子は1985年、急性骨髄性白血病でこの世を去りました。27歳でした。本格的な治療を受けはじめ、結婚して6か月後のことでした。助かりますかと聞いたときお醫者さんは無理と仰いました。その言葉は今も頭を離れません。ただこの病気は時と共に直る病気となりました。それでもいまだにドナーにめぐりあえず、ご家族や関係者、友人の方々が何千人と北は北海道から南は沖縄まで走り続けておられます」と語り、ステージ上の學生たちと共に骨髄移植への理解と寄付への協力をお願いしてくださいました。
そして小達様の呼びかけで、OSM、DA大阪、OSM高等専修學校の全出演者と大道具や照明、音響などバックヤードで舞臺を支えてきたスタッフの學生たち338名全員が舞臺上に勢ぞろいし大合唱すると、拍手が一段と大きくなってホールを覆いつくしました。
人と人との愛がつながり輪になって命(いのち)を救えるなんてすばらしいね。
「全員が主役の舞臺だった」「私もドナー登録します」 沢山の感想が寄せられました
公演の終了後、プロの劇団関係の方からは「全員が主役の舞臺を観させていただきました!」と素敵な感想を頂きました。また銀行の方からは「骨髄移植に向けて一生懸命な學生さん達の姿に感動しました。私もドナー登録します」と感想が寄せられました。大人に引率されて友達數人と來ていた小學2年生の男の子は「楽しかったよ。命の大切さを伝えているんでしょ」と得意そうに答えてくれました。
舞臺を終えた學生たちは涙でくしゃくしゃになりながら、舞臺衣裝のままロビーに並び、募金箱を掲げると、次々と心のこもった寄付が寄せられました。
會場での募金は、來年3月の卒業式の場で、公益財団法人日本骨髄バンクと財団法人「夏目雅子ひまわり基金」などに贈られます。
テレビ大阪 やさしいニュースで紹介されました
https://www.youtube.com/watch?v=hj7LnrSAp5Q
骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」大阪公演
推 薦
厚生労働省
後 援
大阪府教育委員會
公益財団法人 日本骨髄バンク
一般財団法人夏目雅子ひまわり基金
主 催
?大阪スクールオブミュージック専門學校
?大阪ダンス?俳優&舞臺蕓術専門學校
?大阪スクールオブミュージック高等専修學校
協 力
?OCA大阪デザイン&テクノロジー専門學校
?京都醫健専門學校
?京都デザイン&テクノロジー専門學校
?放送蕓術學院専門學校
?大阪アニメ?聲優&eスポーツ専門學校
?大阪キャリナリー製菓調理専門學校
?大阪ECO動物海洋専門學校
?大阪ウェディング&ホテル?観光専門學校
?神戸?甲陽音楽&ダンス専門學校
?神戸?甲陽音楽ダンス&アート高等専修學校
特別協賛
?コカ?コーラ ボトラーズジャパン株式會社
?大塚製薬株式會社
?サントリーホールディングス株式會社
?青山商事株式會社「洋服の青山」
?株式會社學生情報センター
?株式會社ジェイ?エス?ビー
?株式會社ライオン事務器
?キヤノンITソリューションズ株式會社
?株式會社長谷工システムズ